【旧TV版】サイボーグ009
66年と67年の劇場版2作の好評を受けて制作された最初のTVシリーズは、「黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)」との対決を軸とする長編スタイルの原作とは異なり、一話完結によるオリジナルストーリー(原作モチーフ含む)が展開された。
マンガ読者よりも低い年齢層へアピールするために、ナイーブさを抑えヒーロー性を高めた009のキャラクターは原作とは違った魅力を持っている。低年齢層を意識したとはいえ、生物実験やタイムマシンなどのSF的なモチーフ、あるいは兵器として改造されてしまったサイボーグたちの悲しみを描くなど、原作にも通じる『009』らしさも随所に見られる。また、「反戦」をテーマとしたおおよそお茶の間向けとは思えぬハードなエピソードも多く盛りこまれ、メッセージ性の強いシリーズともなった。
この作品でTVという舞台を得たことで、『サイボーグ009』はより広いファン層を獲得したのである。
1968年4月~1968年9月 全26話 NET(現・テレビ朝日)系


【新TV版】サイボーグ009
旧シリーズよりも原作に忠実なキャラクターで、しかし旧シリーズよりもオリジナル色の濃いストーリーを展開した本シリーズは、原作の「エッダ編」のモチーフでもあった北欧神話をベースとする序盤、各々のキャラクターに関するエピソード編の中盤、そしてネオ・ブラック・ゴーストと三つ子の大幹部との決着に至る終盤の、大きく3部構成に分けることができる。
作品的には序盤の謎を残したまま放映終了を迎え、開始当初の思惑通りに完走できたわけではなかったが、キャラクター描写に比重を置いた作風が当時のアニメブームやファン気質にリンクし、結果として女性ファンを中心とするキャラクター人気に支えられ大いに好評を博した。また、声優陣は今の目で見てもかなりリッチなメンツである。
1979年3月~1980年3月 全50話 テレビ朝日系


■平成版
育ての親の殺害という冤罪を被せられた島村ジョー。彼が眠りから再び目覚めたとき、すでにその肉体はサイボーグ戦士として改造されていた。そしてそこには自分同様に改造され、兵器としての力を持ったサイボーグたちがいた。009となったジョーは、再び「人間」として生きるために、仲間とともに自分たちを作った死の商人「黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)」と戦う決意をする。
2001年10月~2002年10月 全50話 テレビ東京系